青い炎

“テレビ人間”になる。

『ひよっこ』~日常の豊かさを感じさせる朝ドラ~

f:id:tmr0821:20170618155240p:plain(出典:5分で『ひよっこ』第11週~あかね荘へようこそ!

 

最近、毎日を楽しみにしてくれている 連続テレビ小説ひよっこ』(脚本:岡田惠和

3作品続いた「時代に翻弄される成功者物語」とは違う、「その時代を生きていた市井の人々の物語」をじっくり描くというのがこの作品の軸となっている。

(これは、昨年大ヒットした『この世界の片隅に』とも共通したものを感じる)

 

第11週「あかね荘にようこそ!」6月16日(金)の回は、そんな『ひよっこ』の良さがよく分かる回であった。

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(出典:5分で『ひよっこ』第11週~あかね荘へようこそ!

 

はい、バーグあがった! たまってるぞ。早く持ってけ!

 日常でよくある焦りからくる“怒り”。そんな“怒り”を受けた側もやり返してしまい、「怒りの連鎖」が起きる。 

 

俺もさ、気をつけてはいるけど、忙しいと、ついこう声が大きくなって。「はい、持ってけ」 とか。そういうのほら、高ちゃんとかはあれだけど、みね子はひょっとしたら怖がってんのかなと思って。

省吾(佐々木蔵之介)は修行していたレストランや軍隊で辛いと感じていたことを、みね子(有村架純)にも感じさせてしまったのではないかと後悔していた。

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(出典:5分で『ひよっこ』第11週~あかね荘へようこそ!) 

 

普段見過ごしてしまいがちなことに「他者への想像力」を働かせ、一歩立ち止まって考えてみる。これは、みね子の語りでもよく見られる。

ここには大勢の乙女たちがいました。みんなそれぞれに、私とおんなじように物語があります。なんだかそれって、すごいなぁと思います。そんな物語が、ものすっごくたくさんあるのが、東京なのかなぁって思いました

今まで考えもしなかったけど、食べ物屋さんが並ぶ商店街の裏には、こんな工場が日本中にあるんだなぁと思ったら、なんだか楽しくなります

そんな相通じる部分もあり、みね子はすずふり亭で楽しくやれているのかもしれない。そのように感じた。

 

こんな、日常のちょっとした出来事・違和感を逃さずに描き、積み重ねていく。

これが『ひよっこ』の魅力だと思う。

 

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 (出典:5分で『ひよっこ』第10週~谷田部みね子ワン、入ります

 

 ちなみにこの後、高子(佐藤仁美)が

高ちゃんとかはあれだけど

という省吾の言葉に対して、

でも、まぁ、あれですよねえ。

とやり返し、

料理があがってなかなか運べない時、 「早く持っていけ」って言われると、 ちょっと、腹が立ちますよね。
まぁでも、軽~く復讐させて頂いてます。

と先ほどまでのイイ話と真逆の発言をしながらも、みんな笑っていた。

 

それもまた日常。